カメラマンとして参加した通販サイトTOKYO MODERN STREETの商品カタログ撮影より
私はレンズを向ける時、まず被写体が着ている服やその人の雰囲気からどんな写真が撮りたいかを想像する。
こういう状況で、こういう表情でって自分の中で1つの物語を描きながら
彼女は見つめるとドキドキするような、とても純粋な笑顔で笑う人
まるで見ているだけで嫌な事を忘れられるような笑顔
今回はそんな笑顔の彼女をテーマにシャッターを切った。
ニコッてしてって言うと
「私、自分の笑った顔があんまり好きじゃないんです」
撮影中彼女はこんな事を言っていた。
なら尚更、彼女も好きになるような飛っきりの笑顔が撮りたいなって
とにかく笑顔の彼女にフォーカスを当てたんだ。
別にこの笑顔は指示した訳ではないんだ。撮影中の彼女から自然と溢れてきたもの。
何でも心の底から楽しめる純粋さをもった彼女だから作れる自然な笑顔
そんな彼女を撮っていると撮っている自分も笑顔になったし、そんな笑顔で写真を撮る私を見て
彼女の表情にもドンドン笑顔が増えてきたんだ。
笑顔の連鎖っていうのかな?
彼女との撮影は今まで千人以上の人を撮ってきたけど一番笑顔が絶えない撮影だった気がする。
だから撮った写真全てがお気に入り。
この写真を見て笑った自分を好きになってくれたら良いな。
この写真は『ウインクしてっ』って頼んだ時に照れながらウインクした時の一枚
やり馴れてない下手くそなウインクが可愛くて気に入っている。