This is off shot of my styling photo shooting of the magazine.
Styling/Photo-ICCHO Hair-堀江昌樹(apish jeno) Model-タカハシマイ
Tops - futatsukukuri
一年間ディレクターとして作品を作ってきたFASHION EDGEの最後の撮影
最後ということで挑戦的な作品を作ってみた。これが作品としてファッションなのかファッションじゃないのか、カッコ良いのかカッコ良くないのか、古くさいのか新しいのか、良いのか良くないのか?すべてに置いてどっち付かずな作品。スタイリストとして、ディレクターとして、誰かを刺激するようなカッコ良いものが作れば良いのか?より生活感のあるリアルなものを作れば良いのか?どっちが大切なのか?表現すべきか?ずっとクリエイターとして葛藤してきたけど、どんな作品を作るべきなのかなんて、多分この先も一生かかっても答えはでないと気がする。ただ作品を作る時には何だって良い、表現したい何か、その意思がその作品で表現出来ていれば良いと思う。
今回は最近出会ったばかりのブランド”futatsukukuri”をメインの衣装として使った。”futatsukukuri”の展示会に出向いた時にその世界観に圧倒されたのが一番の理由。全然自分には理解できない世界観だった。正直言えばこれってカッコいいのかな?ありなのかな?なんて思ったのが事実。それでもその空間にいた時に受けた圧倒的なブランドのイメージ、メッセージ性はスタイリストとして作品に落とし込んでみたいという強い衝動を抱かせた。そしてそこで感じた物作りっていうものを僕なりの感性で表現してみたかったんだ。
結果としてこんなスタイリングを組んだ。”futatsukukuri”のトップス以外は全て適当だ。茶色のパンツなんてモデルさんが着てきたものをそのまんま使った。何でも良かったんだ。変にこだわってスタイリングするより、在り合わせを着ちゃうぐらいの自然体のビジュアルが良かったから、だから髪だってメイクだって殆ど手を加えてない。[休日に朝起きてコンビニにいって、朝ご飯食べて、洗濯物して、お花に水をあげて、近所でもまたお散歩しようかななんて。]本当にそこらにあるリアルな日常、ただそこにぎりぎりのラインでクリエーションの要素をくくり付ける。リアルっちゃリアル、クリエーションっちゃクリエーション。そこのぎりぎりのラインの作品こそなんとなく今一番自分が表現したいところなんだ。
連載の最後としてはしっくりこない作品な気もするけど、この一年間いろんな角度からクリエーションをしてきて、これが今最も自分の中のクリエーションとしてしっくりくる作品。本当に毎回毎回どんな作品にすべきか考えて、試してを繰り返して辿り着いた今の表現。たぶん一年前の自分には理解出来ないと思うけど、もしかしたらそれだけいろんな経験をして成長したという事なのかな?本当に一緒に作品を作り続けてくれたスタッフやモデルさん、そしてこんな新米に作品の場を与えて下さったFASHION EDGEさんに感謝。またこうやって自由に作品作っていけたら良いな。
最後にスタッフ4人で記念写真
左からヘアメイクのほりーさん、モデルのマイちゃん、カメラマンの奥山くん。想像力を掻き立ててくれる最高のスタッフです。また今後も是非、一緒に作品作っていきましょう。